30過ぎて初のBAR
皆さんは「BAR」というと、どんなイメージを持たれるでしょうか。私は30過ぎてクラフトコーラ関係の取材で数回訪れたことはありますが、今も子供の頃に観たテレビドラマのイメージが強いです。暗がりのお洒落な雰囲気の店内で、ダンディーなマスターが頭の横でカシャカシャ何かを振っていて、席の端には夢や恋に悩んでいる人がいて、「あちらのお客様からです」と机の上をグラスが滑っていく・・・
そんなステレオタイプのイメージが未だに抜けきれないのですが、この度取材させて頂いたクラフトコーラ『CHOICE COLA ORIGINAL CRAFT』(以下、チョイスコーラと呼びます)を開発された方も、BARのマスターでご自身のお店を経営されています。今回はクラフトコーラとお酒を楽しみながら、BARというものを体験してきました。
BAR CHOICEへ
チョイスコーラの販売元の「BAR CHOICE」さんは、大阪メトロ御堂筋線の心斎橋駅からほど近い繁華街の中にあり、非常にアクセスが良好です。
BAR CHOICE 店舗外観
そしておおお、BARだ!いやあ、こういったお洒落な大人の世界に一生縁がないと思って生きてきたので、BARの扉を開ける時は未だにドキドキします笑
恐る恐る扉を開けると、マスターの浦谷さんが笑顔で出迎えてくださいました。
【インタビューを行った方】
浦谷友啓(うらたに・ともひろ)
大阪府大阪市出身。ホテル飲料部を経て、1992年より大手外食チェーンに勤務。レストランバーに従事し、BAR業務・店舗マネージメントを学ぶ。1998年に退職、1999年4月にBAR CHOICEを開業、現在に至る。
お忙しい中で取材を快くお引き受け頂き、この場をお借り致しまして改めてお礼申し上げます。
クラフトシロップの可能性
CHOICE COLA ORIGINAL CRAFT シロップ瓶タイプ
お店にお伺いして早速、チョイスコーラを頂くことに。浦谷さんの開発したチョイスコーラは2019年末より店内用に製造・提供を開始し、2020年11月にシロップ瓶での販売を開始しました。
手際よく作られるチョイスコーラ
チョイスコーラのコンセプトは「BARから生まれたクラフトコーラ」。炭酸水と割って味わうのは勿論のこと、カクテルの副材料として使えるように設計されています。
浦谷さん:開発は大変なこともありましたが、すごく楽しかったですね 。バーテンダーという仕事は、すでに完成された飲み物を混ぜて提供するのことなので、完成品自体をイチから自分で作るということに対してすごい刺激を受けました。
ホットサンドと一緒に頂きます。チョイスコーラはグレープフルーツを主体にしたフルーティーな味わいで、後味にはしっかりとしたコーラ感があり、全体を通して爽やかな味わいです。クセも少なく万人にお勧めできる仕上がりとなっています。
また、ホットサンドは中に3,4種類のチーズをはじめ生胡椒やオリーブが入っていて、見た目以上に濃厚でスパイシーです。お好みでタバスコをつけても美味しく、味わいはピザに近いような香ばしさがあります。そしてなにより、チョイスコーラによく合います!
BAR CHOICEさんでは炭酸水に、大阪の北部で製造されている能勢酒造株式会社さんの「能勢ミネラルソーダ」を使用しています。他の炭酸水と比べ炭酸の粒が細かく、強炭酸感は無いけれど泡持ちがいいそう。
次に「CHOICE GINGER ORIGINAL CRAFT」を頂きました。チョイスジンジャーは同じく浦谷さんが開発されたクラフトジンジャーシロップで、その味わいは生姜の香りやブラックペッパーのスパイス感も強く、チョイスコーラに比べると冒険的な味わいです。
この点は浦谷さんを意識的に開発されており、チョイスコーラは味のバランスを重視して作られたそうですが、チョイスジンジャーは尖がった味わいにしたかったのこと。
こちらは浦谷さんのお知り合いの方が作られたパウンドケーキで、チョイスコーラのシロップが一緒に練りこまれています。チョイスコーラにはシナモンが入っているのですが、飲んでもそんなには感じません。ただパウンドケーキにすると結構シナモン感が強調されているのが面白いです。
そしてこちらがチョイスジンジャーを使用したスコーンです。中にはナッツが入っており、生姜の香りも合わさって非常に香ばしかったです。
チョイス カクテル
チョイスブランドのクラフトシロップを色々と堪能した後は、いよいよカクテルを頂きます。はじめにBAR CHOICEで一番人気だというロングカクテル「クラフトコーラジン」です。
ジンはジュニパーベリーをベースにしたボタニカルな香りの強いお酒ですが、チョイスコーラと混ぜることにより、ハーブやスパイスの味の奥行がぐんと広がりますね!
浦谷さん:カクテルを作るということは、基本的に絵の具を混ぜるのと似ています。例えば、赤と白の絵の具を混ぜたらピンク色になりますが、赤の色と白の色の分量の違いによってピンクの色合いは変わりますよね。
「何と何を混ぜるとどんな味になるか」と考えることが、カクテルを作ることの基本なんです。色の場合は3色4色混ぜたらぐちゃぐちゃになってしまいますが、クラフトコーラの場合は色々と足しても味の奥行きが出てくるので、すごく楽しいですね。
続いてはチョイスコーラとテキーラを混ぜたショートカクテルを作っていただきました。今回はシェーカーが登場。初の生でシャカシャカするシーンが観れると思うとワクワクします!
おお!
おおおおおおお!
おおおおおおおお~~~!!!!
シェーカーを振る動作というものを生で見るのが初めてだったので、動画まで撮影させて頂きました。小気味よいシェーカーの音、浦谷さんの洗練された手の動き、正に私が思い描いていたBARのイメージそのもので大分感動です!!!
浦谷さん:「シェーク」というのは、混ぜて冷やすことの他に、中に空気を入れるという目的もあります。振り方によっては味の角を取ったり、逆に角を残すことも可能です。何種類かの味を一つにするという単純な作業ではなく、色々な味に変化させることが可能なのです。その液体の味を操るということが腕の見せ所であり、バーテンダーの”技術”なんです。
そしてこちらが、チョイスコーラとテキーラのショートカクテルです。グラスの中の液体を見ると、よく混ざっていることが解ります。ちなみに私、この逆円錐みたいな形をしたグラスで何か飲むのは初めてです笑
先ほどのクラフトコーラジンとは違い炭酸水で伸ばしていないので、非常に濃厚で口当たりは滑らか。テキーラの強い香味にチョイスコーラも負けておらず、混然一体となった味わいです。私はお酒は強くはないのですが、非常に飲みやすく感じました。
最後に、クラフトコーラジンにオレンジジュースを足してシェークしたカクテルをいただきました。チョイスコーラの爽やかなコーラ感、ジンの爽やかなボタニカルさ。そしてオレンジジュースのフレッシュな柑橘感が重なって本当に良い香りです。
そして飲んでみると口のなかに粒々感が。BAR CHOICEで使用しているオレンジジュースは店内で生搾りしており、その新鮮で自然な香りと甘さをしっかりと感じることができます。本当に、何から何まで一切妥協のない浦谷さんのこだわりには驚くばかりでした!
BARって楽しい!
最初に書いた通り、BARという場所は自分にとって縁遠い場所だと思っていました。お酒の知識も無いですし、お店に入ったらどう振舞っていいかわからないですし、憧れはあれど扉を開くという勇気までには繋がってきませんでした。しかし今回クラフトコーラを通じてBARを知ることによって、心にあった敷居は大分低くなったと感じます。
このBAR CHOICEには基本的にメニューはありません。なぜかというと、来店されるお客さんがお酒を頼む際、お酒のラベルや名前の格好良さで選ばれることが結構あったそうです。そして頼んでみたら思っていたのと違う味だったと思われることも少なくない。そうであれば、こちらからどんなものを飲みたいか伺って、そのお客さんに合わせた飲み物を提供しよう。浦谷さんはそう思ったそうです。
きっと、これを読まれている人の中にも、BARに一度は行きたいと思っている方がいらっしゃることと思います。そんな時はぜひ、このBAR CHOICEの扉を開けてみてください。そしてどんなものを飲みたいか、浦谷さんに話してみてください。きっと貴方に合った、貴方だけのカクテルを出してくれますよ。
あと、上のツーショットの写真。カウンター側から撮影していますが、カウンター側へ行く通路は浦谷さんのウエストサイズに最適化されていたので、私は2分位スタックしました。すみませんでした。
【BAR CHOICEについて】
<住所>
〒542-0083 大阪府大阪市中央区東心斎橋1-8-24 米山ビル1F
<Instagram>
https://www.instagram.com/barchoice/
【チョイスコーラについて】
<HP>
https://choice-cola.com/
<Twitter>
https://twitter.com/choicecola
<Instagram>
https://www.instagram.com/choice_cola/
※特に断りが無い限り、画像はすべて筆者が撮影したものです。