サンタクロースといえば真っ白なひげに真っ赤な衣装、なんだかあるドリンクに似ている気がしませんか?赤と白のコントラストが印象的なドリンクといえば…そうです、コカ・コーラ!これは単なる偶然でしょうか?
いいえ。実は私たちのよく知るサンタクロースとコカ・コーラには深〜い関係があるのです。
サンタはみんな個性的だった
その昔、世界中のサンタクロースはそれぞれ個性的でした。今でもイギリスには緑衣装のサンタ、ドイツにはちょぴり怖いブラックサンタ、オーストラリアにはサーフィン姿のサンタがいたりとその国独自のサンタたちがいます。
1931年のことです。米国のコカ・コーラ社が行ったクリスマスキャンペーンにサンタを登場させることになり、さまざまなサンタの中から赤い衣装のサンタを起用することになりました。
その中で、1931年(昭和6年)にコカ・コーラ社がクリスマスキャンペーン用に、その当時コカ・コーラ社の広告アートを担当していたハッドン・サンドブロムに依頼して制作した広告によって、赤い服を着た、白髭で陽気な微笑を浮かべたサンタクロースが描かれました。以降、コカ・コーラの世界進出に伴って、このサンタクロースのイメージもあわせて世界的に定着していったと言われています。
https://j.cocacola.co.jp/info/faq/detail.htm?faq=17977
1931年当時のイラストがこちらです。
コカ・コーラサンタのモデルは誰?
もともと赤い衣装のサンタは世界中にいましたが小さかったり細身だったりするサンタもいて、あのふっくらとしたサンタのイメージとは限りませんでした。
最初にオファーを受けた時、この絵を描いたハッドン・サンドブロム氏は友人のルー・プレンティス氏をモデルにイメージを膨らませていました。しかしルー氏が亡くなってしまったことで、自らをモデルにすることを思いつきます。
ハッドン氏にはひげが生えていなかったのですが、自分をモデルにして真っ白くたっぷりなひげをたくわえさせて、あのコカ・コーラサンタのイラストを描きあげたのです。
つまり私たちのイメージするサンタクロースは、コカ・コーラサンタの生みの親であるハッドン・サンドブロム氏そのものなんですね。
1931年から1964年まで、ハッドン氏は30年以上にわたりコカ・コーラサンタを描き続けました。
その作品の数々は「Dream of Santa: Haddon Sundblom’s Advertising Paintings for Christmas, 1932-1964」というタイトルで出版されています。日本でもアマゾンなどで購入可能ですので、興味あるかたは是非!
アトランタにあるThe world of Coca-Colaでは、素晴らしい原画の数々を見ることができます。ここでは世界各国のコーラの飲み比べもできるそうなので、いつか一度行ってみたいですね!
The world of Coca-Cola
https://www.worldofcoca-cola.com/explore/explore-inside/explore-pop-culture-gallery/