Toka-Cola対策?で生まれたコーラ瓶のお話

現代ではコーラといえば缶やペットボトルが主流となっていますが「コーラといえば瓶入りコーラ」という時代がありました。今でも瓶のコーラってなんとなく特別で美味しい気がしますよね。

今回はそんなコーラの瓶のお話です。

3月12日はコーラが初めて瓶詰めされた日

もともとは薬局の一角にあるソーダ・ファウンテンで売られていたコーラを、薬局の外でも飲めるようにとガラス瓶に入れて販売したのが1894年の3月12日のこと。

この時はコカ・コーラのロゴは入っていたものの、あの印象的な形の瓶ではなく直線構造のよくあるシンプルな瓶でした。

思惑通りに通り売り上げはグングンあがりますが、瓶入りで販売したことで同じような瓶入りのコピー商品がたくさんでてきてしまいます。

ロゴも「Toka-Cola」とか「Koka-Nola」とか紛らわしい名前で販売されていたという話を聞くと、昔も今も変わらないなぁと感じますね。

コピー商品対策で瓶のデザインを公募

瓶にラベルをつけてコピー対策をしていましたが、氷水の中で冷やして売っていたためラベルがはがれてしまうという欠点がありました。

そこで思いついたのが、オリジナルの瓶をつくること

ガラス業社にコンペ形式で「暗闇でさわっても、落ちて割れても、コカ・コーラとわかる瓶をつくるように」と伝えます。そのコンペで見事選ばれたのが、インディアナ州の5人組が提案したあの特独なフォルムの瓶だったのです。

コーラの瓶は偶然見かけたカカオの実?

ガラス業社にコンペ形式で「暗闇でさわっても、落ちて割れても、コカ・コーラとわかる瓶をつくるように」と伝えます。そのコンペで見事選ばれたのが、インディアナ州の5人組が提案したあの特独なフォルムの瓶だったのです。

あの形は図書館でコーラの原料について調べていた時、たまたま近くのページにあったカカオの実の写真を発見、その細長く丸いフォルムや縦にはいったラインにピンときて生まれたといいます。

たしかにコーラの瓶には縦のラインが入ってますよね。あれはカカオの実のラインだったとは!

ちなみに当時の瓶は今よりもっと丸くまさにカカオの実という形でした。

コーラの瓶は変化しつづけている

1961年の調査では米国人の99%がコカ・コーラの瓶を認識できるという結果がでました。まさに最初の希望通り、唯一無二・暗闇で触ってもコーラとわかる瓶となったということです。

そんな抜群の知名度のあるコーラの瓶は時代によって少しずつ変化してきています。

また、流行したスカートの形に似ているということで「ホブルスカート・ボトル」と呼ばれたり、プロポーション抜群の女優メイ・ウエストのようだと「メイ・ウエスト・ボトル」と呼ばれたりしてきました。

今でもコーラ瓶といえばパーフェクトなプロポーションの代名詞です。

回収されたコーラの瓶はリサイクルして生まれ変わり5~10年ほど使いつづけられます。環境にも優しくなんとなく美味しさがアップしている気がするコーラの瓶。今度見かけたらこんな歴史をちょっとだけ思い出してみてください。

最新情報をチェックしよう!