1886年5月8日はコカ・コーラの誕生日!
1886年5月8日、米国アトランタ・ジョージア州にあるジェイコブズファーマシーでコカ・コーラが初めて販売されました。
薬剤師のジョン・S・ペンバートン博士が考案したシロップを自ら薬局に持ち込み、それが大好評で1杯5セントで販売することになったのです。
最初は薬局の一角にあるソーダファウンテンでグラスに入れて販売されていたコカ・コーラ。その頃の雰囲気がわかる動画を公式チャンネルで見ることができます。
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1957年5月8日・コーラが日本に上陸!
一方、コカ・コーラが日本で製造販売が始まったのが1957年(昭和32年)のこれまた同じ5月8日!この偶然はすごいですね。
初めて納品されたのは、東京アメリカンクラブへの20ケースのコカ・コーラでした。
全く売れなかったコーラを人気者にした秘策とは?!
「これまでにない味だ!」と大いに期待されて販売されたコーラでしたが、実際には最初の年の売り上げは1日平均わずか9杯と全く売れませんでした。
そこでペンバートン博士が考えたのが多くの人々に無料でコーラを飲んでもらうこと。一度飲んでもらえればコーラの魅力が伝わり、必ずリピートにつながるはずだと考えたのです。
19年にわたって配られた無料の試飲クーポンはなんと850万枚以上!多くの人がこのクーポンをきっかけにコーラと出会い、そしてファンになりました。
合わせて新聞広告を展開することで知名度もあがりコーラの人気はどんどん広まっていったのです。
日本でも最初は不人気だった?姿を消したコーラ
日本での製造販売が始まったのが1957年ですが、実はそれより前にコカ・コーラは日本に上陸していました。
時は1914年(大正3年)。詩人・高村光太郎の「道程」に納められた「狂人の唄」には「コカコオラもう1杯」という一節が出てきます。 コカ・コーラではなくコカコオラという表記が時代を感じさせますね。
1919年(大正8年)には明治屋のPR誌にコカ・コーラの広告が掲載されました。「最も進歩せる世界的清涼飲料水」「我が日本に輸入したるコカコラタンサン」というコピーが印象的です。
しかし戦争もあり、庶民にはまだまだ贅沢品だったコーラは日本から姿を消してしまいました。
日本でコカ・コーラが再び注目を集めたのは戦後の話です。それまでは輸入品だったコカ・コーラですが、1946年(昭和21年)に国内でポトリング工場が誕生。
実に10年の歳月をかけ原液の輸入や国内での製造、日本での販売権を獲得するなどさまざまな困難を乗り越え、1957年5月8日に日本でのコカ・コーラの歴史がスタートすることになります。
その後の日本でのコカ・コーラの人気はみなさんご存じの通りです。
5月8日はコーラで乾杯!
今では世界中で愛されているコカ・コーラですが、最初から順風満帆というわけではなかったんですね。
5月8日はコカ・コーラの誕生の歴史を思い浮かべながらコカ・コーラを飲んでみてはいかがでしょうか。