『銚子灯台コーラ』を訪ねて -オープニングセレモニー編-

 ※この記事は2020年6月に取材を行ったものです。

 クラフトコーラが全国的に少しずつ登場するようになった2020年の6月上旬。当時色々なクラフトコーラを探していた私は、一件のプレスリリースにたどり着きました。

100年後の街にヒカリを!地域を想うみんなをひとつにする「One for All SMaSH!」ビールと、千葉県初のクラフトコーラで未来に希望を灯す「銚子灯台コーラ」、6月20日(土)同時発売!

 銚子といえば、鉄道好きの私にとっては銚子電鉄に乗車するため、頻繁に訪れている馴染みのある地域でした。しかし、駅を降りて犬吠崎の方までは行ったことがありませんでした。6月20日の発売日にはオープニングセレモニーも開催されるそうなので、この機会に足を運んでみようと思いました。

いざ銚子、犬吠埼へ!

 発売日当日、私は犬吠駅へと降り立ちました。東京から特急と銚子電鉄を乗り継いで約2時間半ほどです。ここから会場である、犬吠埼の「銚子ビール 犬吠醸造所&Taps」を目指します。

 犬吠埼へ向かう道すがら、右手に美しい海と海岸線が見えてきました。この日はやや暑かったですが、コーラを美味しく飲むという意味では絶好のセレモニー日和といえるでしょう。潮の匂いを感じながら、銚子灯台コーラへの想いを馳せ、目的地を目指します。

犬吠埼テラスハウス1

 犬吠駅から歩いて10分ほどで、犬吠埼にある地域情報発信施設「犬吠テラステラス」に到着しました。こちらの建物の一階に、銚子ビール 犬吠醸造所&Tapsが入居されています。オープニングセレモニーまではまだ時間があるため、周辺を散策してみましょう。

犬吠埼の周辺を散策

 犬吠テラステラスの目と鼻の先には、銚子のシンボルである犬吠埼灯台があります。この1874年に建設された高さ約32メートルの灯台は、国の登録有形文化財にも指定されています。また、犬吠埼灯台を囲むように遊歩道が敷設されており、周辺の岩場を安全に巡ることができます。

 犬吠埼周辺の海岸は約1億2千万年前の地層がむき出しになっており、かなり貴重なのだそう。上の画像のような段々となっている凹凸の地層は「砂岩泥岩互層」と呼ばれ、砂岩と泥岩が交互に堆積されたことにより、ギザギザの地層になるのだそうです。岩場を歩くのはかなり危険そうですが、遊歩道があることにより安心して間近から見学できます。

 さて、遊歩道から見たこの場所。一見なんの変哲も無い海と岩場に見えますが、赤丸の部分は皆さんも映画で見たことがある象徴的な場所なのです。それは……

 東映映画のオープニングの波の場所がここなのです!この映像にも作品名があり「荒磯に波」といいます。上の絵は絵心皆無の私が一生懸命描きました!東映映画のオープニングどおりの角度からの撮影は、現在付近が立ち入り禁止となているためできません。

君ヶ浜しおさい公園

 荒々しい岩場とはうってかわり、犬吠埼の北側は君ヶ浜しおさい公園となっており砂浜もあります。波打ち際を散歩していると心が洗われるような気持ちになりますね。このように、犬吠埼の付近には色々な見どころがあります!

オープニングセレモニー!

 さあ、いよいよオープニングセレモニーの時間となりました。セレモニーには、銚子市長をはじめとして多くの来賓の方々が来場されていました。その中で、銚子灯台コーラと銚子産のクラフトビール「One For All SMaSH」を開発された方々が、その開発経緯について情熱的に話されていたのが印象的でした。

 やがてカップに入れられた飲み物が参加された方々に回され……

乾杯!

乾杯!ついに銚子灯台コーラとOne for All SMaSHの販売がスタートされました!

銚子灯台コーラ

 早速、銚子ビール犬吠醸造所&Tapsのお店の前には長い行列が。私はこの瞬間まで銚子灯台コーラがどういう色や容器で提供されるのかを知らなかったため、目の前で徐々に完成されていく様子をじっと見てしまいました笑

銚子灯台コーラ登場!

銚子灯台コーラ3

 銚子灯台コーラは、銚子初のクラフトビール醸造所「銚子ビール犬吠醸造所」を運営する銚子チアーズ株式会社と、同市内でハーブ園「ハーブガーデン・ポケット」を運営している株式会社浜鈴総芸が共同開発しました。

 まず目を見張るのは紫色と茶色の二層に分かれた色の鮮やかさでしょう。この色合いは岸壁と空を表しています。そして混ぜ合わせると赤紫色へと変化し、朝焼けの犬吠埼灯台の景色が表現されるという芸術性の高いコーラとなっています。

 紫色は「バタフライピー」と呼ばれるハーブに由来しています。これ以降バタフライピーを使用した青いクラフトコーラがいくつか登場しますが、おそらく銚子灯台コーラがかと思います。

 また、隠し味には「醤(ひしお)」が使われています。醤とは食品を麹と食塩によって発酵させた醤油の様な風味の調味料のことで、銚子灯台コーラには銚子市の老舗、銚子山十さんの「ひ志お(醤)」が使用されています。

 飲む前に混ぜ合わせる際、色味も香りもどんどんコーラになっていくのが非常に面白いです。てんさい糖の優しい口当たりで、ハーブの香りがとても豊かです。隠し味との通り醤油感は殆ど感じられませんが、このコーラを下支えする存在としてしっかりと機能しています。クラフトコーラによくあるスパイス類の沈殿物は殆どなく、全体的に調和がとれておりました。非常に美味しかったです

 ※オープニングセレモニー時はバタフライピーの配合量が多く全体的に濃い紫色となっておりますが、以降はその量が見直され、現在はより優しい青色と淡い紫色になっています。

先の世を照らすコーラとして

犬吠埼灯台からの景色

 犬吠埼灯台に登ってみました。360度の大パノラマから見渡す銚子の大地や海は非常に雄大で、遠くにはうっすらと船が確認できました。夜になればこの灯台の放つ灯りが、そんな遠くを航行する船舶の重要な目印になるのだと思うと、改めて灯台というのは偉大なものなんだなあ、と考えさせられます。

 銚子灯台コーラは「100年先を照らすように」との願いが込められて誕生しました。犬吠埼灯台は19.5海里(約36km)を照らし、これは灯台としてはなかなか遠くまで照らすことのできる能力のようです。しかし、このコーラには100光年分の想いが込められています。このコーラが照らす光が100年の時を超える希望の光となるよう、私も応援し続けていきたいと思います!

 銚子灯台コーラを飲むとその1%が銚子で活躍する様々な団体の活動資金として寄付されます。是非皆さんも銚子に足を運んだ際には、銚子灯台コーラを飲まれてみてください。犬吠テラステラス内「銚子ビール 犬吠醸造所&Taps」と「ハーブガーデン・ポケット」にて飲むことが可能です。

【Instagram】
銚子灯台コーラ https://www.instagram.com/choshi_todai_cola/
銚子ビール 〜choshi beer〜 https://www.instagram.com/choshibeer/
ハーブガーデン・ポケット/(株)浜鈴総芸 https://www.instagram.com/herbgarden_pocket/

また、銚子灯台コーラの動画をアップロードしていますので、こちらもぜひご覧ください。

特に断りが無い限り、画像はすべて筆者が撮影したものです。

銚子灯台コーラ2
最新情報をチェックしよう!