自動販売機のサブスク「Coke ON Pass」を使ってみた【その1】

 Netflixやoffice365やAdobe製品など、IT系のサービスではすっかり定着したサブスクリプション(サブスク)。ここ最近は非IT系のサービスでもサブスクが広がりを見せていますが、その波に清涼飲料事業の最大手である日本コカ・コーラも乗りました。自動販売機内の飲料が毎月定額で飲める「Coke ON Pass」を4/12日より開始し、話題となっています。

 気になる月額料金は2,700円で、日に直せば90円で1本を購入できる計算です。この値段だと正直私は契約しなかったと思いますが、今はなんとキャンペーンで月額1,350円です。事実上自動販売機内の商品が毎日45円で購入できてしまうので、これは使ってみるしか無い!という思いになりました。

登録・仕組み

 まずは前提として、スマートフォンへのCoke ONのダウンロードとCoke ON Payへの登録が必要です。Coke ONとはコカ・コーラ公式のアプリで、お得なキャンペーンの情報を始め様々なコンテンツが提供されています。このアプリを起動した状態でスマートフォンを自動販売機に近づけると接続状態となり、飲みたい飲料を選択し購入するという仕組みです。決済時はCoke ON Payに登録したクレジットカード、電子マネー、コード決済サービス等の情報が必要になります。

 とういうわけでCoke ON Passに登録完了です。料金が810円となっていますが、月の途中で登録すると利用料金は日割りで計算されます。45円*4月の残日数の18日で810円ということですね。今月はコカ・コーラ製品を18本45円で購入できるので、なかなかのお得感です

 ただし、一点だけ注意しなければならないことがあります。それは「製品の購入は翌日以降に持ち越せない」という点です。

 例えば、ある日家から出なかったため自動販売機で購入しておらず、翌日に2本90円で購入できるとかといえばそうではありません。その場合は1本目は45円、2本目は自動販売機の正規価格となります。つまり45円で購入するには必ず1日1回は最寄りの「Coke ON Payに対応している自動販売機」に行かなければならないということです。そしてこれはCoke ON Passの半額キャンペーンが終了した後も続きます。

 月当たりの購入をしなかった日数と事実上の1本辺りの単価を簡単に表にしてみました。自動販売機の500mlのコカ・コーラは160円であるため、正規の月額料金であれば2週間以上購入しなければサブスクで損をする結果となります。また、現在のキャンペーン中であれば22日購入しなければ損をします。

 以上のことから、「毎日外出することができるか」「家の近所に対応した自動販売機があるか」「そもそも月30回自動販売機で飲み物をずっと買うか」ということをよく考える必要があります。インドア派の私は休日は家でダラダラしていたいので、それだけの為に外出というのは中々厳しいものがあります。また、私はコカ・コーラを一本90円程度でネットで箱買いしてしまうので、通常の月額金額ではあまり魅力的ではありません(この比較はフェアでは無いかもしれませんが)。必ず毎日コカ・コーラを飲んでるわけではないですし。

外に出て使ってみよう!

 色々書きましたが、とりあえず使ってみないことには始まりません。登録後さっそく、出社時の道すがらの自動販売機で使ってみることにしました。

 先述の通り、コカ・コーラの自動販売機であれば何でも良いわけではなく、「Coke ON Pay」に対応している自動販売機である必要があります。Coke ON Payに対応している自動販売機は、Coke ONのアプリ内で検索することが可能です。対象機には右上にCoke ONのパネルや、対応している旨のステッカーが貼られています。

 接続にはCoke ONを起動した状態で、「Bluetooth」と「位置情報」をONにしたスマートフォンを、自動販売機の料金が表示されるところへ近づけます。ただしCoke ONに位置情報の使用を許可しなければ接続ができません。私はそれを知るまで15分位自動販売機の前で右往左往してしまいました笑

 自動販売機と接続ができたら、アプリ上に「接続完了」との文字が表示され、自動的にCoke ON Passでの購入に変更されます。ちなみに同日に2回目以降購入する際はCoke ON Payに変更され、Coke ON Passの選択はできません。今回はファンタプレミアオレンジを選んでみましょう。

/ コ ン ニ チ ワ \

  「ファンタプレミアオレンジ」は、ファンタ プレミアグレープから続くファンタプレミアムシリーズの第二弾で、今年3月1日より販売が開始されました。果肉が入った濃厚なオレンジ感が素晴らしく、心地よい果皮の苦味も大人向けの特別なドリンクを演出しています。ちなみに自動販売機での価格は160円で通販でも130円程度なので、飲み頃に冷えた状態で45円で飲めてしまうというのは驚愕以外の何物でもありません。

 / コ ン ニ チ ワ \

 翌日は2007年から続く人気緑茶飲料「綾鷹」を購入。こちらも自動販売機での価格は160円で通販では80円ほどです。しかし半額サブスクでは45円のため、圧倒的な安さで綾鷹を飲むことができました。

/ コ ン ニ チ ワ \

 更に翌日、自宅の近所の自動販売機で「CHILL OUT」が販売されていました。CHILL OUTは2016年に株式会社I-neから誕生したリラクゼーションドリンクです。エナジードリンクが流行する昨今ですが、同社は「現代人に必要なのはエナジーより安らぎ」とし、開発されたのが同商品です。2019年に日本コカ・コーラがCHILL OUTへ出資を行い、同社の販路で急速に拡大しつつあります。

 こちらの自動販売機での価格は200円。そしてこのCHILL OUT、ネット通販でも値崩れが起きません。しかし、キャンペーン中のCoke ON Passならな な な な なんと!45円なのです!

総括

※4/18追記 ☓anazon ○Amazon

 とりあえず上記四種の飲料の販売価格を纏めてみました。やはり半額キャンペーン中のCoke ON Passの値段は圧倒的で、皆さんも是非キャンペーン期間中だけでも登録をオススメしたいところです。しかし半額キャンペーンの期間は5月末までで、その後は正規の月額2,700円が掛かることになります。

 ネット通販であれば正規の月額よりも安いコカ・コーラ社の飲料は多数あることでしょう。しかし、それはあくまで一箱12本とか24本とかまとめ買いをした価格であり、購入してから届くまで時間差もあります。その点自動販売機であれば飲み頃の温度の状態のものが、24時間いつでもどれでも、バラで好きに買える状態です。それで90円だとすれば、正規の月額でも充分お得だと、この記事を書いていて考えが変わりました。

 私は趣味柄様々な飲料を飲むため、コカ・コーラ社の商品を毎日飲むのは大変なので、半額キャンペーン終了後もサブスクリプションを延長するかどうかは現時点で解りません。ただ、記事を書く前にあったような「1本90円は高いなあ」という気持ちは微塵も無くなりました。私も出社時や昼休みにコンビニや自動販売機で飲み物をつい買ってしまうことがあります。そういったものが積もって大きな額になっていると思うので、それがCoke ON Passに集約できるのであればそんなに割高でも無いのかもしれませんね。

とりあえずキャンペーンの終わる5月末、続報をまた記事にしたいと思います。

最新情報をチェックしよう!